シンガポール人に、”IKIGAI”という本を知っている?とお薦めされました。
生き甲斐?というタイトルを聞いた時は、少し重い本なのかなと思ったのですが、中身は全く違いました。
日本人の本を英訳したものでもなく、エクトル・ガルシアさんとフランセスク ミラージェスさんというスペインの方が書かれたものでした。
日本のことについて書かれているのですが、日本人の私でも”なるほど”と感銘を受ける内容でしたので、印象に残っているフレーズをご紹介します。
印象に残ったフレーズ
1.Flow(没頭)
”The happiest people are not the ones who achieve the most.
They are the ones who spend more time than others in a state of flow.
最も幸せな人というのは、最も何かを成し遂げた人ではない。
最も幸せな人とは、誰よりも没頭した時間を過ごした人だ)”
→この本で、一番心に残ったフレーズです。
確かに、本を読んでいたり、刺繍を完成した後とても充実した気分になれるのは、没頭した時間を過ごせたからなのかも気づきました。
2.The ability to reach this state of flow(全集中出来る能力)
”There is no magic recipe for finding happiness, for living according to ikigai,
but one key ingredient is
the ability to reach this state of flow
and, through this state, to have an ’optimal experience’.
幸せを探すことや、生きがいを持って切るための魔法の方法は存在しない。
しかし、一つだけ大事なことは、
全集中出来る能力
そして、集中した状態で’最上の経験’をすることだ。”
→某マンガにかなり影響された訳をしてしまいましが、”全集中”という言葉が流行りましたよね。
この本を読んで、某マンガでも”全集中”は強くなるためでなく、幸せになるためだったのかもと思ってしまいました。
そう思って読んでいくと、とても深いマンガだったのだなともう一回読み返したくなりました。
3.Strategies to increase your chances of achieving flow(没頭できる機会を増やす方法)
1.Choose a difficult task(難しいタスクを選択する)
2.Have a clear, concrete objective(明確で具体的な目的を持つ)
3. Concentrate on a single task (一つのタスクに集中する)
→貯金や英語学習など、目標が無いと中々モチベーションは続かないですよね。
そして、一つのタスクに集中するというのも、問題集ばっかり買って中々終わらせられない事にならないよう、まずは一冊目を完了させる!という意気込みが結果的によいことにつながる気がします。
4.The Seven Conditions for achieving Flow(全集中への7つの条件)
According to researcher Owen Schaffer of DePaul University, the requirements for achieving flow are:
1.Knowing what to do
2.Knowing how to do it
3.Knowing how well you are doing
4.Knowing where to go(where navigation is involved)
5.Perceiving significant challenges
6.Perceiving significant skills
7.Being free from distractions
デポール大学の研究者Owen Schaffer氏によると、全集中するには、必要なことは下記である。
1.何をすべきかわかっていること
2.どうやってするかわかっていること
3.自分がどれだけ得意か知っていること
4.目指す方向がわかっていること(方向性を含まれている)
5.かなりの変化に気づくこと
6.かなりのスキルに気づくこと
7.妨害するものがないこと
→目的があってもうまくできないことより、目的がなくさまよっている時の方が苦しいですよね。
出来るだけ具体的に、目標を立てて、集中出来る時間を1秒でも長くしたいものです。
5.Steps for Antifragile (beyond resilience)(壊れにくくなるためのステップ(回復力以上のものを))
Step1: Create redundancies
Step2: Bet conservatively in certain areas and take many small risks in others
Step3: Get rid of the things that make you fragile
Step1:余剰を作る
Step2:あるエリアでは保守的に、そしてその他のエリアではたくさんのリスクを取っていく
Step3:自分を弱くしてしまうものは取り除く
→副業や自分の軸がたくさんあると確かに壊れにくいですよね。
無理はしない程度に挑戦して、自分の可能性を広げていくことが大切だと、考えさせられました。
6.Nana Korobi ya oki 七転び八起き
Sooner or later, we all have to face difficult moments, and the way we do this can make a huge difference to our quality of life.
Proper training for our mind, body , and emotional resilience is essential for confronting life's ups and downs.
遅かれ早かれ、私達は困難に向き合わないといけない。そして、それが私たちの生活の質に大きな違いを生む。
精神的な、体力的な、感情的な抵抗力をつけるには、人生の浮き沈みに立ち向かうことが大切である。
→本当にどうしようもないくらい、落ち込むことが続くことがありますが、”あー今が一生続けばいいのにな”と思うくらい幸せな時って、沈んでいたことを忘れますよね。
一喜一憂しすぎず、困難なことに立ち向かうこと。それが人生にきっと役立つと言うことを信じていくことが大事なんですね。
7.Meditation(瞑想)
Training the mind can get us to a place of flow more quickly.
Meditation is one way to exercise our mental muscles.
自分の精神をコントロールできるようになると、すぐに集中することができる。
瞑想は、私たちの精神の筋トレの一つ
→瞑想が筋トレという考え方が新鮮でとても面白いものでした。まだまだ瞑想が習慣化できていないので、コツコツやっていきたいと思います。
8.Life is not a problem to be solved.(人生は解決する問題ではない。)
Life is not a problem to be solved.
Just remember to have something that keeps you busy doing what you love while being surrounded by the people who love you.
人生は解決する問題ではない。
自分が好きなこと、そして好きな人に囲まれて忙しくする事だけを考えよう。
→この言葉を聞いた時、肩の力がスッと抜けました。
なぜか漠然とした不安や焦りがありましたが、自分が好きなようにしたらいいのだと考えられると、生きることが楽になる気がします。
まとめ
この本は、”生きている意味”という大きな悩みを抱えている時に紹介してもらった本でした。
何をしていても楽しいと思えなかった時で、生きがいすら私には無い。。と読む前は思っていましたが、このFlow(集中)できることはあるか?という考え方をすると、私にもある!と気づきどんどんと考え方が変わっていきました。
1.電車を乗り過ごしてしまうくらい本に集中していること
2.あっと言う間に終わるダンスクラス
結果ではなく、その過程をどう過ごしているかを大事にし、これからも全集中できる時間を作って、生きていることに意味をもたらしていこう!そう気づかせてくれる本でした。
絵本のような大きさで、ページ数も少ないので、よかったら読んでみて下さい。